廃線跡めぐり

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Vol.15 北海道編 [5] 道南の未成線と礼文華海岸 〈2014/7〉

2014年の夏旅で出かけた北海道。 今回は、道南方面をメインに周りました。 となると、どうしても見ておきたかったのが、函館本線の五稜郭から戸井までを結ぶ計画だった、国鉄戸井線(未成線)の遺構です。 後日には、登別に向かう道すがら、室蘭本線の旧線跡も見物しました。

国鉄戸井線(未成線)

最近はテレビの旅番組で紹介されることもある、有名な未成線遺構です。 戦時中に工事が開始されたものの、資材不足で中断。 結局、工事が再開されることはなく、計画も中止されて現在に至ります。
青函トンネルには下北半島ルートの案もあったのですが、もしそちらに決定していたら、今ごろはここに新幹線の高架橋が続いていたのかもしれません。


国道を走っているだけで、多くのアーチ橋、擁壁、トンネルのポータルなどが見物できます。 路盤は民家のすぐ裏手ですが、戦時中の建設でもあり、風化が進んでいるものも多いそうです。


灯台への階段を上って行くと、路盤の高さに立つことも可能。 もし開通していたら、この風景を車窓に眺めることができたはずです。(右)


室蘭本線 旧線

室蘭本線の礼文駅−大岸駅間は1975年(昭和50年)の複線化に伴って山側にトンネルが掘られ、礼文華海岸に沿った旧線は廃止されました。 岩礁が波打ち際にそそり立つ車窓は、名所であったそうです。
写真は岩見隧道の跡。 他に拡幅されて道路に転用されたトンネルもあり、見物は廃線跡そのものを走って行くことになります。



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